カツカツと元気に歩くエマブゥ

1本の巻爪を切ってもらいに、上西郷にあるすぐ近くの獣医さんに連れて行きました。
爪の先が肉球にちょっと刺さっていたので、先生にお願いしました。
ここの先生は無口。必要最小限の事だけ,横前方を向いて説明する。
診察室の中は緊張の静寂、、。体重を計測、,4.7kg
あっさり爪は切ってもらい、ほんのちょっと血がでただけで、爪はとれました。
「念のための化膿止め」だと注射をされ、化膿止めの飲み薬も調剤。
先生が無口で行う処置のあまりの手早さに,不安を感じる暇がありませんでした。
当然、カルテを見て18才の高齢猫だと知っていると、私は思い込みました。
5月17日でした。
帰宅後,翌朝に餌に混ぜた薬は飲ませて、また普段の生活に、と思っていたのに、、
それから、だんだん元気がなくなって、一度も餌を食べなくなってしまいました。
水は飲みたがるけど、4日たっても食欲が回復せず心配で、また先生ところに連れて行きました。
脱水症状だから、とリンゲル液を「皮下点滴」22日でした。
帰宅後は一瞬 歩いたりしていましたが、ぐったり。尿も出ず。
夜中は1時間ごとに苦しくて鳴き、ほんとうに辛そうでした。
23日に初めて血液検査。腎臓と肝臓が弱ってると。
爪切りの後の注射が影響したんでしょうか。私はそう思いました。先生にも問いましたが、先生はその事には触れず、持病があったからと、、。
「だったら、初めに持病があるかどうか確認しなきゃだめじゃないですか!」
私は叫びたかったけど、心の中に修めました。
さらに、今度は血糖値が下がっているから、糖が入っている液体を「皮下点滴」これ以上の処置方法は無いと。
もう、お腹に水がたまっているのが、私にも分かりました。
爪を切ってもらいに受診しただけなのに、信じられない状態に、、。
もう、起き上がれなくなって呼吸も苦しそう。
よく頑張ったね。エマブゥ
昨日24日、もうだめかもしれないけれど、セカンドオピニオンにすがる気持ちで,掛川警察署近くの先生に看てもらうため連れて行きました。
ここの先生は何でもしゃべってくれるし、状況を詳しく説明してくれます。初めからここで受診すればよかったのに、爪切りだけだから、近所ですまそうとした私の後悔、、本当に悔しい。
ここで初めてレントゲンを撮ってもらいました。
結果、「皮下点滴」のため、肺にまで水が入って呼吸困難を起こしていると。
点滴は「血管点滴」じゃなきゃだめだよ、と先生が呆れた様子で一言。
すぐ酸素室へ。腹水を抜くから、病院に預けるように言われました。
ほんの少し,希望を持つ事が出来ました。つかの間の安心感です。
力がすぅっと抜けました。疲労と緊張の連続だったので、、
きっとエマブゥも安心したのね。
「酸素室で呼吸が止まった」と電話がありました。30分後でした。

苦しいのによく頑張ったね。エマブゥ
先生は「ごめんね、一日早く来れば何とかなったんだけど、、」と、悔しそう。
「腕を下げたな、、」とも つぶやいていました。
一瞬 何を言っているんだか、、。でもすぐ分かりました。
大勢のペットの飼い主があそこから先生のところへ助けを求めにやってくるそうです。

エマブゥのかわいい肉球。冷たくなっちゃったけど、まだぷくぷくしています。
もう1日だけそばにいたいです。
可愛かったしぐさを思い出すと涙が溢れます。
初めの日に先生に「高齢なので注射は止めて下さい」と、私が言えばこんな事にならなかったんです。
本当に悔しい。
エマブゥと暮らした思い出は言葉で言い尽くせないほど幸せな時間でした。